(平成２３年０４月２６日)
　奥の院にて咲き乱れる花木の美しさは、私の五感を大きく震わせ、山の声と共鳴させる。
裏山に存在する宇宙の生命の姿はまさに芸術作品であり、この世で最も調和の取れた美の楽園である。
　そして、この楽園の花木は惜しむことなくそこを訪れる人たちに震え立つような（しびれる）感動と喜びを与える。なかでも、新緑の美しさは格別である。
　死せる生命が息を吹き返し、美しい命色に姿を変える瞬間を目の当たりにするとき、なんとも言いがたい心地よさと平安・安楽の時風が流れていることを実感する。

　このような美の楽園に囲まれた静寂な空間に身を置くことによって人は誰でも超人になる。
　そして山を降りた超人は、本殿と拝殿にて与えられた生命エネルギーを静かに放電する。
















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